こんにちは、ドラッグストア薬剤師のゆとりです。
突然ですが「デンタルショック」って知ってますか?
今回は知名度は低いけど起こす人は多い「デンタルショック」の概要とその対策についてまとめます。
デンタルショックとは?
デンタルショックを知っている人は少ないのではないでしょうか?
デンタルショックとはいわゆる俗称であり、正式名称は迷走神経反射といいます。
日本救急医学会では
「ストレス,強い疼痛,排泄,腹部内臓疾患などによる刺激が迷走神経求心枝を介して,脳幹血管運動中枢を刺激し,心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応。」
と説明されています。(https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/index.html)

どういうこと??
簡単に言ってしまうと、
強いストレスを受けるような状況だと神経の働きが乱れて、立ちくらみや失神することがあるってことですね。
つまり血を見ると立ちくらんでしまう人や、緊張すると顔面蒼白になって気分が悪くなる人などもこれにあたります。
ここでのデンタルショックとは歯科領域で起こる迷走神経反射のこと。
抜歯をした患者さんは抜歯に強いストレスを受け、立ちくらむことがよくあるんだそうです。

つまりは緊張しすぎて立ちくらんだときのお話をします。
ショックを起こしたときの対応
基本的にショック自体が命に関わることはありません。
それよりも立ちくらみにより倒れてしまうことのほうがリスクがあります。
横になれるのであれば横になり、それが難しそうであればその場でうずくまる、しゃがみこむなど、安全を確保してください。
その後は特に何か対策をすることもありません。
私の場合も少し横にならせてもらい、10分〜20分もしたら回復しました。

顔面蒼白ってこんな色のことを言うんだなぁって呑気なこと考えてました。
ただし、失神してしまい意識が戻らない、気分の悪さが取れないという場合は救急車等で対応しましょう。
ショックを起こさないために
原因はストレスであることが多いため、基本的な対応はリラックスすること。
とは言ってもそれができたら苦労しないですよね。
具体的にはどんなことができるのかいくつか対策を考えてみましょう。
ショックを起こすタイミングを知る
ショックは強いストレスで起こります。
しかしデンタルショックの場合、抜歯などの施術中よりも施術直後に起こることが多いんだそう。
理由としては緊張が一気に解けることが迷走神経を乱す要因になるから。
施術中に緊張しすぎないのももちろんですが、施術後にショックが起こる可能性があることを知っておくだけでも神経を乱れにくくすることが可能ですよ。
疲れ、睡眠不足を解消しておく
疲れや睡眠不足は神経を過敏にしてしまうことがあります。
これはデンタルショックに限らず日頃から気をつけたいことではありますが、特に歯医者さんや緊張する出来事がある前日は早めに寝るに越したことはありません。
緊張していることに気付く
そもそも緊張すること自体は悪いことではありません。
体の防御反応が働いている証拠です。
無理に緊張しないように考えると余計に緊張してしまうのが人間というもの。
それよりは緊張していることに気付き、体のどこに力が入っているかなどを観察してあげるといいでうよ。
私の場合は歯に意識を集中しすぎないように足の力を抜くことに意識を向けていました。

緊張したら“ココ”に意識してみようとパターン化しておくのもあり
なんとかなる精神
緊張しやすい人の特徴として、失敗したらいけないとか恥ずかしいと考えていることが多いんですよね。
ここに挙げたような対策を実践して、それでもショックを起こしてしまっても大丈夫。
死にゃあしないんだから。
最後はそれくらいの気持ちで挑みましょう。笑
私はショックを起こしたことを友だちと話したときの笑い話にしました。

一つのネタになりますし、失敗も悪いもんじゃない
まとめ
以上、デンタルショックについてまとめてみました。
色々書きましたが、大丈夫、先生がついてます。

それに案外沢山の人が起こす症状でもあるので、恥ずかしいことでもなんでもありません。

現に医療関係者の私が起こしてるんですから。ドヤッ
また、体質的に起こしやすいという人は病院でお薬を出してもらえることもあります。
何度も起こって辛い方は思い悩まずに相談してみてくださいね。
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