薬剤師の皆さん、

転職したいけどどこがいいんだろう?
薬剤師市場はどこが売り手?
と悩んでいませんか?
このページでは薬剤師の転職先としてドラッグストアをおすすめしています。
前半では「なぜ薬剤師の転職先としてドラッグストアがおすすめなのか?」を調剤薬局、病院、企業と比較して解説。
後半では実際にドラッグストアに転職するにはどんな方法がいいのかも紹介します。
転職という大きなイベントに失敗しないように、ぜひ最後まで読んで見てくださいね。
薬剤師の転職先としてドラッグストアがおすすめな理由

では最初に薬剤師の転職先としてドラッグストアをおすすめする理由がこちら。
- 調剤薬局は倒産ラッシュ
- 病院は薄給激務
- 企業は再就職難民が増加
調剤薬局、病院、企業と比較して見ていきます。
調剤薬局は倒産ラッシュ
調剤薬局の経営は診療報酬改定などにより厳しい状況に追い込まれています。
- 同一医療機関の処方箋の割合が高い場合は調剤技術料ダウン⇩
- 地域支援体制加算の加算条件追加
- 夜間や休日の24時間対応
- 在宅医療への対応
なんだか難しい言葉が並びますが要は、

処方箋どおりに調剤するだけでは評価しないよ。
ということ。
調剤報酬からの収益が激減し、経営難に陥っている薬局も多く存在します。
その結果の直近の調剤薬局の状況がこちら。
- 売上高ランキング上位10社のうち7社が減収(2020年度)
- 2021年の調剤薬局の倒産件数は過去最高
- 2021年に倒産した調剤薬局の負債総額も過去最高

暗いニュースが続いています……。
調剤薬局への転職を考えるのであれば、地盤がしっかりしたところや、かかりつけ薬剤師としての役割をしっかりと果たせるようなところを見極めないと、将来は安泰とは言えないかもしれません。
一方でドラッグストアはというと同時期でこんな状況です。
- ドラッグストアにおける調剤額増加⇧
- ドラッグストア全体の売上が増加⇧
- ドラッグストア店舗数増加⇧
ドラッグストアは普段の買い物がてら調剤してもらえるということで、コロナ禍でも利用者は増加傾向。
またコロナの影響により、消毒薬やマスクなどの需要が高まり、収益もアップしました。
そんな影響もあり、現在も店舗数は伸びています。

なんだか景気が良さそう!
業界全体の大きな流れは絶対に掴んでおきましょう。
病院は薄給激務
続いて病院を見ていきましょう。
病院は新卒薬剤師にも人気の就職先です。
診療報酬の改定により、病棟薬剤業務実施加算などが制定されるなど、国からも薬剤師の積極的なチーム医療への参加が期待されています。
しかし、病院の実態は以下の通り。
- 当直などによる夜間出勤
- 勉強会はサービス残業
- 給料は比較的少ない
救急に対応している病院では当直といった夜間出勤もあり、生活が不規則になりがち。
また、勤務終了後や休日に行われる勉強会は給料が出ないサービス残業であることがほとんどです。
それなのに給料は少なめであるため、一部では

やりがい搾取だ!
という声が出るほど……。
一方でドラッグストアはというと、まだまだ全体に比べると少ないですが、24時間対応の店舗も。
一部のドラッグストアでもサービス残業の噂が流れていますので、「ドラッグストアならどこでも安泰だ!」とは言えません。
しかし、給料水準においてはこんな感じです。
初任給 | 40歳ロールモデル | |
病院 | 20〜24万 | 450〜550万 |
ドラッグストア | 30万〜 | 550〜700万 |
調剤薬局 | 24〜28万 | 480〜600万 |
企業 | 25〜30万 | 700〜1000万 |
参考▶【売上トップ10】ドラッグストア薬剤師のお給料ランキング
病院とドラッグストアでは初任給の段階でも10万円近い給与の差が出ています。
キャリアを重ねた40歳での給与では差が更に開き、ドラッグストアの最低レベルの給与が病院の最高レベルと同じ(550万円)になってしまいます。

同じ薬剤師の資格を持っているのに、この差は寂しすぎる……。
「病院薬剤師に絶対的なやりがいを感じるんだ!」という人なら良いかもしれませんが、お給料とのバランスも大事という人は将来まで見据えて考えたほうがいいかもしれません。
そんな中、40歳のロールモデルで唯一1000万オーバーを叩き出した、企業勤めの薬剤師。
「これなら企業一択じゃん!」となるのはまだ早い。
次に企業との比較を見ていきましょう。
企業は再就職難民が増加
さて、お給料水準が一番良いとされる企業では、ここ最近こんな状況が増えています。
- M&Aにより採用減少
- 早期退職の募集増加
- 企業からの再就職難民増加
最近の企業ではM&Aが盛んに行われています。
そのため、薬剤師枠での採用が減少したり、従業員の早期退職の募集が増加。
そもそもの転職の枠が減ってしまっているんです。

枠がなければ転職もできない。
そして一番の注意点は、企業に一旦就職すると、その後は調剤薬局やドラッグストアであっても再就職っするのが難しくなってしまうこと。
企業では基本的に臨床経験を積むことができません。
そのため即戦力として採用したい転職組には、経験者が優先されてしまうのです。

こちらも将来を見据えたキャリア設定が必要になりそうです。
一方でドラッグストアは現在も店舗数を伸ばし、薬剤師採用の枠は増え続けています。
調剤併設のドラッグストアであれば、OTC医薬品の経験も、調剤の経験もできるので、キャリアアップには事欠きません。
今後薬剤師が余るとされていますが、今ならばまだまだ売り手市場。
転職をするのであれば早い段階がおすすめです。
ドラックストアへの転職がおすすめできない人

さて、ここまでで調剤薬局、病院、企業とドラッグストアの状況を比較してきました。

いいことばかり言って、なんだか怪しい……。
と思った人もいるかも知れませんね。
実はまさにおっしゃる通り!
残念ながらドラッグストアもいいことばかりではありません。
ドラッグストアで実際に働いていていると、きついと感じる瞬間も多々あります。
そのため、「きちんとドラッグストアの現状を知っておきたい!」という人は、こちらのページも見てください。
参考▶【後悔しました】ドラッグストア薬剤師でのきつい体験7選
「これくらいのデメリットなら許容範囲だな。」という人は、次の項目で“ハズレ”のドラッグストアに転職しないための方法をお教えします。
まともなドラッグストアに転職する方法


よし、ドラッグストアに転職しよう!
と考えた時に、一番注意してほしいのが、“ハズレ”のドラッグストアを選ばないこと。
“ハズレ”というのはいわゆるブラック企業のことで、やはりドラッグストア業界にも存在します。
そこに転職してしまったら最後、どんどん消耗していき「こんなことになるなら転職しなければよかった……」ということにもなりかねません。

お、恐ろしい……。
そこで転職の時におすすめしたいのが、転職エージェント。
転職エージェントって何?という人は転職サイトと転職エージェントの違いをまとめてあるページもありますので、そちらをご覧ください。
参考▶【絶対に押さえておきたい】転職サイトと転職エージェントの違いとおすすめ3選
エージェントはいろんなドラッグストアの内部事象を把握しています。
そのため、エージェントとしっかり面談をして自分の希望を伝えれば、“ハズレ”に当たる確率をグッと抑えることができます。
薬剤師であればおすすめの転職エージェントは以下の5つ。
それぞれの詳しい説明はこちらのページをご覧ください。
参考▶【おすすめ5選】失敗しないための薬剤師の転職エージェントの選び方
サービスが充実しているのに利用料は無料が嬉しいポイント。
転職エージェント毎に強みが違いますので、利用のときは2〜3個登録して併用するのがおすすめです。
まとめ:ドラッグストアへの転職は味方をつけて!

以上、薬剤師が転職するならドラッグストアをおすすめする理由をまとめました。
調剤薬局、病院、企業、様々なところで薬剤師は活躍できますが、私がおすすめしたいのはドラッグストア。
ただし、ドラッグストア業界が好調だとはいえ、あなたがドラッグストアにに向いているのかは別。
適正を確認した上で行動に移すようにしてくださいね。
行動に移す時には転職エージェントの利用がおすすめです。
あなたの強い味方になってくれますので、早速登録しておいてくださいね。
参考▶【おすすめ5選】失敗しないための薬剤師の転職エージェントの選び方
「実際にドラッグストアではどんな仕事をするの?」と気になる人はこちらも参考にしてみてください。
参考▶【OTC担当】ドラッグストア薬剤師の1日のスケジュールと働き方の注意点
薬剤師が他にはどんなところに就職できるのか気になる人はこちらのページもどうぞ。
参考▶【こんなところも?】薬剤師の資格を活かせる就職・転職先一覧とおすすめの職場を探す方法

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