【OTC担当】ドラッグストア薬剤師の1日のスケジュールと働き方の注意点

【OTC担当】ドラッグストア薬剤師の1日のスケジュールと働き方の注意点 薬剤師

ドラッグストアの薬剤師って何してるの?

と興味を持ってくれたそこのあなた、ありがとうございます。

このページではドラッグストアの薬剤師が一体どんな仕事をしているのか、ドラッグストアに勤める私自身のとある1日のスケジュールを元に紹介したいと思います。

後半にはドラッグストアならではの働き方の注意点もまとめています。

ぜひ最後まで見てくださいね。

ドラッグストア薬剤師の1日のスケジュール

ドラッグストアを指し示す女性薬剤師

では早速1日のスケジュールを見てみましょう。

ドラッグストア薬剤師のスケジュール

出勤時間は配属されたお店やシフトによって異なります。

ここでは例として8時間勤務のときのスケジュールを紹介します。

スケジュール1:品出し(所要時間:3時間程度)

まず出勤したら従業員に挨拶を済ませ、品出しをします。

品出しとは卸業者から納品された商品を棚に陳列することです。

前日までに売れた商品を補充する作業で、だいたい100〜200商品くらい納品されます。

商品が売り切れているとお客様が商品を買いたくても買えませんので、チャンスロスとなり売上にも響きます。

そのため品出しも大切な仕事の一つです。

早く終わらせるコツは商品の場所を覚えること。

スケジュール2:発注(所要時間:1時間程度)

品出しが終わったら、商品の発注をします。

私が勤めるドラッグストアでは自動発注システムといって、商品がいくつ売れたか計算し、自動で発注を済ませてくれるシステムを導入しています。

このシステムによって隅から隅まで見て回らなくて良いので時短にはなりましたが、システムはイレギュラーには弱いのがつきもの。

今の時期だとコロナの影響で消毒薬やマスクの売上が上がっているので、売れている商品や注目されている商品は追加の発注をかけます。

慣れないうちは商品を欠品させてしまうことも多かったです……。

スケジュール3:売場管理(所要時間:2時間程度)

お昼休憩をもらったら、休憩の間に売れた商品の補充や陳列を整えます

商品が整っているかどうかでお客様の購買欲も変わってきます。

昼過ぎから16時くらいまでがお客様の来店も少ないので、商品にホコリがたまらないように“はたき”もかけます。

お客様が商品を手に取りやすい売り場作りを心がけます。

スケジュール4:その他作業(所要時間:2時間程度)

新商品の陳列やチラシの準備、その他本社からの指示があればそちらの作業も進めます。

新商品は発売を楽しみに来店されるお客様もいますので、できるだけ早い時間帯に展開を完了させるようにします。

特にコラボ商品の発売日などはSNSなどでも告知されて話題を集めます。

チラシなどの特売日もお客様が多く来店されるので抜かりなく準備しておくことが重要です。

医薬品の接客応対(随時)

今までは医薬品に関連のないスケジュールでしたね。

お待たせしました、ここから医薬品応対の話をしようと思います。

医薬品の応対は時間が決められているわけではありません。

今まで見てきたスケジュールをこなしていく中で、お客様が来店されたらその都度おくすり相談をしていきます。

午前中と夕方に来店される人が多くなる傾向です。

医薬品の応対はだいたい平均すると1日に20〜30回1回あたり5〜15分くらいかかります。

体感では1日の半分くらいおくすり相談をしている感覚です。

内容は様々で、市販薬の購入や健康食品の相談、飲み合わせの確認、最近だとコロナ関連の問い合わせも増えていますね。

参考▶【ドラッグストアで買える】カロナールと同じ市販薬のおすすめ5選

参考▶【無水・消毒用・IP】エタノールの違いを比較!ドラッグストア従業員がわかりやすく解説します

お客様からしたら薬剤師であろうがただの従業員、お薬に限らず問い合わせや場所案内も発生します。

医薬品だけでなく日用品や雑貨も、どこに何があるか把握しておく必要があります。

ドラッグストアの働き方の注意点

チェックリストを指し示す女性薬剤師

今までドラッグストア薬剤師の1日のスケジュールの例を見てきました。

ここからは実際にドラッグストアで働くうえでの注意点をいくつか紹介したいと思います。

ここで紹介する注意点はこの3つ。

  1. 1日8時間勤務とは限らない
  2. 土日出勤も多い
  3. スケジュール管理が難しい

それぞれ見てみましょう。

注意点1:1日8時間勤務とは限らない

病院や調剤薬局であれば1日8時間、1ヶ月に20日出勤が基本になると思います。

しかしドラッグストア薬剤師は「1日きっかり8時間」というようなシフトが組まれる方が少ないです。

例えば私が今までに配属された店舗での例がこちら。

  • 1日12時間勤務
  • 18時までのパート薬剤師さんの後、閉店の22時までの4時間勤務

ドラッグストアは開店時間が長く、その間の薬剤師の出勤をどう対応するのかはお店によって異なります。

1日通しで12時間働くこともあれば、パート薬剤師が抜けた後に働くことも……。

時間の融通がきかない人は正社員は厳しいかも……。

ただし、1日が長い出勤時間であればその分休みが多くなります

ちなみに今月の私は16日出勤で、夢の週休3日です。

注意点2:土日出勤も多い

注意点の2つ目は土日出勤も多いことです。

ドラッグストアなどのいわゆる小売業の売上は、やはり土日に高くなります。

そのため、医薬品の販売できる薬剤師の出勤も必然的に土日が多くなります。

土日のイベントに出掛けたい人は予定が合わせにくい……。

ただし、土日に比べて平日休みはどこも空いているので私的にはおすすめです。

注意点3:スケジュール管理が難しい

ドラッグストア薬剤師は病院や調剤薬局と違って閉院、閉局に合わせて退勤できるわけではありません。

シフトによって退勤時間はマチマチなので、毎日同じスケジュールを組んでいたら仕事が終わらなくなり、最悪の場合には残業が発生してしまいます。

ドラッグストア毎に残業の対応は異なりますが、私が働いているドラッグストアは基本的に残業はNGです。

「19時までの日はお薬相談に力を入れて作業は他の日に回す」「閉店の22時までの日はお客様の少ない夜にたまっていた作業を終わらせる」など、自分なりにスケジュールを組んでおくことをおすすめしています。

スケジュール管理、大切です。

残業が認められているドラッグストアでも、私は残業をおすすめしません

一度残業をしてしまうと、「残業すればどうにかなる」と思って仕事の効率が悪くなりがち。

ドラッグストアの中には「どう頑張っても残業しないと終わらない作業量」「月30時間までなら残業代が出るけど、それ以降は実質サービス残業」なんて話も聞いたことがありますが、そんなブラック企業はとっとと転職するのがおすすめです。

そんなブラック企業に捕まらないためにドラッグストアに就職するときに利用したいのはエージェント。

企業の内情を知っているエージェントと協力して“ハズレ”のドラッグストアを選ばないことが大切ですよ。

参考▶【おすすめ5選】失敗しないための薬剤師の転職エージェントの選び方

まとめ:ドラッグストア薬剤師の働き方は自由度が高い

飛び跳ねて喜ぶ男性と女性

以上、OTCを担当するドラッグストア薬剤師の1日のスケジュールでした。

お薬相談は時間が決まっているわけではないため、作業をこなしながらの接客となります。

1回5〜15分の相談が1日に20〜30回。

ドラッグストアで働くときのスケジュール関係の注意点はこんな事がありました。

  1. 1日8時間勤務とは限らない
  2. 土日出勤も多い
  3. 残業

実際に働いてみると思っていたよりもやることが多く、新人の頃は苦労することも多いですが、スケジュール管理ができるようになると案外自由度の高い職場だと感じます。

「自由度が高く仕事したい」という人にはドラッグストアはうってつけの職場です。

ドラッグストアに興味を持ってくれた人にはこちらのページもおすすめ。

参考▶【比較検討】薬剤師の転職先としてドラッグストアがおすすめな理由

「もう少しドラッグストア薬剤師の実態が知りたいよ」という人は、こちらのページもおすすめです。

参考▶【後悔しました】ドラッグストア薬剤師でのきつい体験7選

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