最近何かと話題の新型コロナワクチン。
私が薬担当として勤めるドラッグストアでも解熱鎮痛薬に関する問い合わせが増えています。
そこでこのページでは、前半にコロナワクチンで使える解熱鎮痛薬を3種類紹介。
後半には解熱鎮痛剤を使ううえでの注意点やドラッグストアでもよく聞かれる質問を紹介していきます。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
ワクチンで使える解熱鎮痛薬のおすすめ3種

ワクチンのときに使える市販薬は厚生労働省で3種類示されています。
市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。
厚生労働省ホームページ
アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンについて詳しく見ていきます。
おすすめの解熱鎮痛剤1:アセトアミノフェン
アセトアミノフェンは病院ではカロナールという商品名で処方されています。
安全性も高い成分ですので、迷ったときはこちらを選ぶといいでしょう。
代表的な商品にはタイレノールAやラックル速溶錠などがあります。
他にも気になる効き目や副作用、よくある質問についてはこちらのページも参考にしてください。
参考▶【ドラッグストアで買える】カロナールと同じ市販薬のおすすめ5選
おすすめの解熱鎮痛剤2:イブプロフェン
イブプロフェンはアセトアミノフェンよりも炎症を抑える効果が高いとされています。
効き目があるものを選びたいという人はこちらがおすすめ。
代表的な商品にはプレミナスSやリングルアイビーなどがあります。
おすすめの解熱鎮痛剤3:ロキソプロフェン
ロキソプロフェンは病院でも処方されるのでご存知の人も多いのではないでしょうか。
ロキソプロフェンは効き目も良く、胃への負担も少ない商品ですので効き目も優しさも欲しい人におすすめ。
代表的な商品にはロキソニンSやロキソプロフェン錠などがあります。
ロキソニンシリーズの違いや選び方についてはこちらのページを参考にしてください。
参考▶【ロキソニン】4種類の違いって何?ひと目で選べるフローチャート付き
ワクチン接種時の解熱鎮痛剤の選び方

おすすめの成分を3種類見てきて、

どの解熱鎮痛剤がいいの?
と疑問に思いますよね。
その疑問に答えるべく、ここからは解熱鎮痛剤の選び方について見ていきましょう。
考え方はシンプルで、次のようになります。
【基本】アセトアミノフェン
【例外】イブプロフェンまたはロキソプロフェン
詳しく見ていきましょう。
【基本】アセトアミノフェンを使う
基本的に優先して選んでほしいのがアセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンは安全性も高く、今までもワクチン接種時の副反応に使われてきました。
子供から大人、妊婦や授乳婦も使える成分ですので、基本的にはアセトアミノフェンを選ぶようにしましょう。
【例外】イブプロフェンやロキソプロフェンを使う
例外の場合はイブプロフェンやロキソプロフェンを使います。
例外とは、以前のワクチン接種時にアセトアミノフェンを使っても効果がなかった場合や、アセトアミノフェンが手に入らなかった場合です。
コロナワクチンで高熱が出る人にはアセトアミノフェンでは熱が下がらない、という人も中にはいます。
また、ワクチン接種がすすめられる中、薬の製造が追いつかずにアセトアミノフェンが買えない、という人も増えています。
そんなときにはイブプロフェンやロキソプロフェンを使うようにしましょう。
ワクチン接種時の解熱鎮痛剤に関するよくある質問

ここからはドラッグストアで実際によく聞かれる質問にいくつか答えていきます。
【質問1】解熱鎮痛剤は発熱や痛みの予防に使っていいの?
【質問2】以前病院で処方された解熱鎮痛剤を使ってもいい?
【質問3】ワクチンを打った部位の痛みやはれには貼り薬を使っていいの?
【質問1】解熱鎮痛剤は発熱や痛みの予防に使っていいの?
ワクチンの発熱や痛みの予防として前もって解熱鎮痛剤を使うことはおすすめしません。
こちらについても厚生労働省が言及しています。
ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。
厚生労働省ホームページ
おすすめはワクチン接種の後に熱や痛みが出始めた段階です。
理由としては予防的に服用することで、抗体の生成が邪魔されるのではないか、という考えがあるからです。
【質問2】以前病院で処方された解熱鎮痛剤を使ってもいい?
病院で処方された解熱鎮痛剤は半年以内であれば使用可能です。
基本的には処方箋で出される薬はその時の症状に使うことが想定されています。
そのため、いつもらったのかわからない薬は使用せずに処分しておきましょう。
【質問3】ワクチンを打った部位の痛みやはれには貼り薬を使っていいの?
ワクチンを打った部位の痛みやはれには貼り薬を使うことはおすすめしません。
ワクチン接種後は肌が刺激に弱くなっているため、貼り薬を使うとかぶれてしまうことがあります。
痛みやはれが出た場合は保冷剤などで冷やして対応しましょう。
まとめ:解熱鎮痛剤を用意してワクチンを接種しよう

以上、コロナワクチンの解熱鎮痛剤のおすすめでした。
使える痛み止めは3種類。
1.アセトアミノフェン
1-2.タイレノールA
1−2.ラックル速溶錠
2.イブプロフェン
2-1.プレミナスS
2-2.リングルアイビー
3.ロキソプロフェン
3-1.ロキソニンS
3-2.ロキソプロフェン
選び方やよくある質問についてもまとめましたので、ワクチン接種前には必ず確認して用意するようにしましょう。
コロナウイルス関連として質問が多い消毒薬に関する内容もまとめていますので、参考にしてみてください。
参考▶【無水・消毒用・IP】エタノールの違いを比較!ドラッグストア従業員がわかりやすく解説します

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