痛み止めで有名なロキソニン。
でも
あれ?種類がいっぱいあるぞ?
何が違うんだ?
どれが良いのかわからないよ。
と悩んでしまう人も多いのでは?
このページでは、現役のドラッグストア薬剤師である私がそれぞれの違いをわかりやすくまとめます。
後半には痛み止めが効きやすくなる飲み方のポイントも2つ説明していますので参考にしてみてください。
※注意※
- 他に薬を使用していない
- 何か疾患を患っていない
- 食べ物や薬でアレルギーが出たことがない
というのが前提条件になります。
これらに当てはまらない方はお医者さんや薬剤師に相談してから使うようにしてください。
ロキソニンS/プラス/プレミアム/クイック/プレミアムファインの違い
ロキソニンシリーズの簡単な特徴を先に伝えておくと、こんな感じ。
【ロキソニンS:病院と同じ処方】
【ロキソニンS プラス:胃に優しい】
【ロキソニンS プレミアム:早く効くが眠気に注意】
【ロキソニンS クイック:早く効く】
【ロキソニンSプレミアムファイン:生理痛に】
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
1.ロキソニンS:病院と同じ処方
ロキソニンS | |
成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物(無水物として60mg)68.1mg |
用法用量 | 成人(15歳以上) 1回1錠1日2回まで |
ロキソニンSは痛み止めの成分だけの一番シンプルなロキソニン。
お医者さんなどで出されるロキソニンもこちらと同じく痛み止めだけでできています。
余分なものはいらない。
お医者さんと同じものがいい。
という人におすすめです。
2.ロキソニンSプラス: 胃に優しい
ロキソニンS プラス | |
成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物(無水物として60mg)68.1mg 酸化マグネシウム33.3mg |
用法用量 | 成人(15歳以上) 1回1錠1日2回まで |
痛み止めにプラスして胃に優しい成分(酸化マグネシウム)が入ります。
そのため、
痛み止めを飲むと胃が痛くなってしまう……。
という人におすすめです。
3. ロキソニンSプレミアム:速く効く
ロキソニンS プレミアム | |
成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物(無水物として60mg)68.1mg アリルイソプロピルアセチル尿素60mg 無水カフェイン50mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム100mg |
用法用量 | 成人(15歳以上) 1回2錠1日2回まで |
ロキソニンSプレミアムには痛み止めの成分に速く効くように助けてくれる鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素)が追加されます。
鎮静成分は興奮や緊張、イライラも抑えてくれますが、眠気を出してしまう可能性があるので注意が必要です。
早く効いてほしい……。
今日は休みでゆっくり休めるから眠気が出ても大丈夫。
という人であればおすすめです。
胃に優しい成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)も配合されているので、胃が弱い人にも安心です。
使用方法が1回2錠に変わっているので飲み方も確認してから使用してください。
4.ロキソニンSクイック:速く効く
ロキソニンS クイック | |
成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物(無水物として60mg)68.1mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム100mg |
用法用量 | 成人(15歳以上) 1回1錠1日2回まで |
ロキソニンSクイックも“早く効く”という特徴を持っています。
もう一つの“早く効く”という特徴を持ったプレミアムとの違いは、成分を追加するのではなく製剤に工夫をしていること。
第一三共独自の技術により錠剤が素早く崩れるように工夫されたため、眠気が出る心配がなくなりました。
そのため、
眠気が出なくて、できるだけ早く効くものが良い。
という人におすすめです。
ロキソニンSプレミアムファイン
ロキソニンSプレミアムファイン | |
成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg(無水物として60mg) シャクヤク乾燥エキス 36mg(原生薬として252mg) ヘスペリジン 30mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg |
用法用量 | 成人(15歳以上)1回2錠1日2回まで |
ロキソニンSプレミアムファインは生理痛がつらい人向けの商品。
子宮の過度な収縮を抑える成分(シャクヤク乾燥エキス)と血流を改善することで鎮痛のサポートをする成分(ヘスペリジン)が配合。
胃に優しい成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)も配合されています。
そのため、
毎回生理痛がつらい……。
という人におすすめです。
痛み止めの効果を引き出すポイント2つ
商品の違いを見てきたところで、後半では痛み止めの効果をしっかり引き出すためのポイントを2つ紹介しておきます。
- 水の量
- タイミング
それぞれ解説します。
ポイント1:水の量
まず1つ目の水の量についてですが、薬を飲むときはコップ1杯の水で飲みましょう。
できるだけ少量の水だけにしてしまいがちですが、多めの水で飲むことで以下のメリットがあります。
- 胃腸への負担が減らせる
- 薬の吸収が良くなり、効き目も出やすい
ちなみにコップ1杯とは180〜200ml。
効き目を良くするためにもしっかりとコップ1杯飲みましょう。
理由を知ったら頑張れそうじゃないですか?
ポイント2:タイミング
飲むタイミングで意識してほしいのが以下の2つ。
- 空腹時は避ける
- 痛みが気になり始めたタイミング
空腹時は胃腸の負担になってしまうため、なるべく食後に飲むようにしましょう。
そして痛みが出始めたら我慢はしないで痛み止めを飲むのが重要です。
詳しい解説はこちらでしていますので気になる方はどうぞ。
まとめ
以上、ロキソニンの違いについて解説しました。
【ロキソニンS:病院と同じ処方】
【ロキソニンS プラス:胃に優しい】
【ロキソニンS プレミアム:早く効くが眠気に注意】
【ロキソニンS クイック:早く効く】
【ロキソニンSプレミアムファイン:生理痛に】
後半には痛み止めの効果を引き出すポイントも2つ紹介しました。
自分に合ったロキソニンを正しい使い方で使って、痛みのない快適生活を送りましょう。
ロキソニンの貼り薬に関する比較ページもありますので参考にどうぞ。
参考▶ロキソニンテープとモーラステープとボルタレンテープの違いと市販で買える同じ成分の貼り薬
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