ドラックストアへの就職を迷っている理由として

やっぱり販売のノルマってあるの?
達成できないと何かあるの?
ということが気になっている人は多いのではないでしょうか?
このページではドラッグストアで7年勤める著者がノルマの実態を語ります。
後半にはノルマのない職場の見つけ方も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ドラッグストアのノルマの実態

ドラッグストアのノルマはほとんどの企業で存在します。
しかしノルマは企業による違いより、雇用形態による部分が大きくあります。
このページでは雇用形態を「社員」「美容部員」「パート・アルバイト」に分けて、ノルマの実態に迫ります。
社員のノルマ
残念ながらドラッグストアの社員には多くのノルマが課せられています。
というのも、ドラッグストアの利益の半分以上は医薬品や化粧品の売上から成り立っています。
その医薬品・化粧品から出た利益を、食品や日用品を安くしてお客様に還元する、というのがドラッグストアの仕組みです。
そのため、医薬品や化粧品の利益確保のために、社員にはノルマを課している企業が多いのです。

確かに食品や日用品はものすごく安いよね。
社員が担当する領域にもよりますが、医薬品や化粧品、季節の商材(花火やクリスマスケーキ)などにノルマが設定されます。
ノルマは前年の売上を上回るような数値が設定されることがほとんどです。
美容部員のノルマ
先程説明したように、ドラッグストアの利益は医薬品と化粧品が多くの割合を占めています。
そのため美容部員は社員と同じようにノルマがあることが多いようです。
美容部員が課されるノルマは化粧品に課されます。
夏なら美白美容液や日焼け止め、冬は保湿クリームなど、季節に合わせた商材が設定されます。
パート・アルバイトのノルマ
パート・アルバイトはドラッグストアによる差が激しいのが特徴です。
一切ノルマが設定されないドラッグストアもあれば、しっかりと設定されているドラックストアもあります。
登録販売者の資格を持っているとノルマが発生するドラッグストアもあります。
資格取得を目指すときには一度確認しておきましょう。
一般のパート・アルバイトは季節の商材、登録販売者には医薬品のノルマが設定されます。
自腹で買ったり、ペナルティーが課されたりするの?

それぞれのノルマの実態を見てきたところで、次に気になるのが自腹やペナルティーの存在ですよね。
ここからはノルマ達成のために自腹で商品を買うことはあるのか、ノルマが達成できなかったらペナルティーが課されたりするのか見ていきましょう。
ノルマ達成のために自腹を切ることはあるの?
ノルマを達成するために自腹を切ることは、実際にあります。
ノルマは先程も話したように、前年の売上を超えるように設定されています。
前年度の売れ行きが良かった場合、「自腹を切らないとノルマの達成に届かない…」という事があるのです。

う〜ん、やっぱりあるんだね……。
そんなときに率先して自腹を切るのは、やはり社員。
社員が自分用や家族・親族用として買ったり、パート・アルバイトにも呼びかけたりするのは実際に見聞きします。
ただし、こんな感じでどうにかノルマを達成しても、来年のノルマがまた高く設定されてしまうだけなので、来年も自腹を切らなければいけない無限地獄にはまります……。
ノルマが達成できないとペナルティーはあるの?
まず最初に言っておくと、減給といった直接的なペナルティーを受けることは聞いたことがないですので、安心してください。
しかし、それ以外に関するペナルティーは企業による差が大きいように感じます。

ピンからキリまで。
例えば、私が勤めるドラッグストアはノルマが厳しくありません。
達成できなかったときは上司によるフィードバックが行われ、商品陳列の良し悪しや接客の流れなどが確認・指導されます。
私も最初は目標が達成できず、上司にいろんなフィードバックを受けた結果、PB商品の売り方が少しずつ分かるようになりました。
参考▶【PB商品】どうやって売る?ドラッグストア薬剤師が売り方を伝授します
しかし、他の企業では上司から責められたり、さらし者にされることもあるようです。
それが苦痛で転職をしたという事例も耳にしますので、就職や転職の際には口コミサイトなどで事前にチェックしたほうが良いかも知れません。
ただ、最近はハラスメントに対して厳しくなっていることもあり、そういったパワハラは減ってきている現状もあります。
万が一、そんな企業に勤めている人はハラスメント委員会に連絡しましょう。

それでも改善しない。
プレッシャーがつらい……。
という人は今すぐにその状況から抜け出す行動(異動希望や転職)を起こしましょう。
苦痛を耐えているといずれ抜け出す気力すらなくなってしまいます。
ノルマのない職場の探し方

今までノルマの実態について見てきたところで、最後にノルマがない職場の探し方を紹介して終わりにしたいと思います。
ノルマがない職場の探し方は、就職・転職サイトで検索方法を工夫しましょう。
例えば、ドラッグストアでノルマがないところを探したいときは“ノルマなし”をきちんと明記しているところを探します。
下の表はdodaで「登録販売者 ノルマ無し」の検索結果から抜粋したものです(2022年9月時点)。
仕事内容 | 店舗運営・接客業務 |
対象となる方 | ■高卒以上 ■未経験者・第二新卒歓迎 ■資格・医薬品の知識不問 |
雇用形態 | 正社員 |
登録販売者手当 | 最大10,000万円 |
ノルマ | ノルマ無しの明記あり |
※規約により企業名や詳しい求人情報は伏せています。
dodaのURLをおいておくので、他にも「ドラッグストア ノルマ無し」など、様々なキーワードで検索してみましょう。

doda以外の転職サイトや転職エージェントも気になる、という人はこちらのページを参考にしてみてください。
参考▶【絶対に押さえておきたい】転職サイトと転職エージェントの違いとおすすめ
ノルマのない職場の探し方のもう一つは、ドラッグストアに限定しないこと。
例えば薬剤師・登録販売者であればドラッグストア以外でも医薬品を扱っているお店も選択肢に入るでしょう。
コンビニエンスストアやスーパー、調剤薬局などがそれに当たります。
これらのお店では医薬品の販売は行っているものの、金額が大きくないためノルマの設定が難しく、ノルマが設定されていないことがほとんどです。
近くのコンビニ、スーパーで登録販売者の募集をしてないか調べてみるのも良いでしょう。
下の表は同じく、dodaで「登録販売者 スーパー」で検索した結果です(2022年9月現在)。
仕事内容 | 売場主任候補 |
対象となる方 | 大学院、大学、短期大学、専修・各種学校、高等専門学校、高等学校卒以上 ■薬・日用雑貨売場を希望する方(必須):「登録販売者」として2年以上の実務経験のある方 |
雇用形態 | 正社員 |
※規約により企業名や詳しい求人情報は伏せています。
ドラッグストア以外の薬剤師・登録販売者の求人先や転職先をまとめたページもありますので参考にどうぞ。
参考▶【こんなところも?】薬剤師の資格を活かせる就職・転職先一覧とおすすめの職場を探す方法
参考▶【知らなきゃ損?】ドラッグストア以外の登録販売者の求人先や転職先を紹介
まとめ:ノルマとの距離感は自分で選ぼう!

以上、ドラッグストアのノルマの実態についてまとめました。
ドラッグストアや雇用形態によってノルマとの距離感はさまざま。
実際の環境を知りたい場合は口コミを確認してみると良いでしょう。
また、ノルマがない職場に転職したいという人は「ノルマ無し」というキーワードで検索したり、ノルマの発生しないドラッグストア以外の企業も視野に入れながら選びましょう。
きっとあなたにピッタリの職場が見つかるはず。
参考▶【こんなところも?】薬剤師の資格を活かせる就職・転職先一覧とおすすめの職場を探す方法
参考▶【知らなきゃ損?】ドラッグストア以外の登録販売者の求人先や転職先を紹介
このページで実際に活用したdodaなら職種、年齢、経験を問わず、どんな人でも利用できます。
仕事が忙しくて転職活動の時間が取れないという人はエージェントサービスを利用しましょう。
無料の登録、キャリアカウンセリングで専門スタッフが企業へのエントリー、選考結果のお知らせ、面接日程の調整など内定までをトータルサポートしてくれます。
転職にはリスクがありますが、転職活動はノーリスク。
今、行動しないことには状況は変わりません。
今が辛いという人は一歩を踏み出してみましょう。

参考▶【絶対に押さえておきたい】転職サイトと転職エージェントの違いとおすすめ
薬剤師に特化した転職エージェントを紹介しているページはこちら。
参考▶【おすすめ5選】失敗しないための薬剤師の転職エージェントの選び方

もし今回の内容がいいなと思っていただけましたら、下のボタンをポチッとしてもらえたら嬉しいです。
ツイッターでも情報を発信していますので、もしよかったらフォローお願いします。
コメント