登録販売者試験を受けるのであれば、出題範囲の内容、合格点や足切りの点数など知っておくべきことがあります。
このページではこんな疑問をわかりやすくまとめます。
登録販売者試験の攻略には欠かせない情報ですのできちんとチェックしておきましょう。
登録販売者試験の出題範囲や内容は?
登録販売者試験の出題範囲は全部で5章に分かれています。
1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識
2章:人体の働きと医薬品
3章:主な医薬品とその作用
4章:薬事に関する法規と制度
5章:医薬品の適正使用と安全対策
この出題範囲はあらかじめ厚生労働省で「登録販売者に必須の知識」として示されたものが基準になっています。
その基準を元に各受験ブロックで試験を作成し、出題されます。
各章で出題される内容は以下の通り。
・医薬品概論
・医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
・適切な医薬品選択と受診勧奨
・薬害の歴史
基本的な内容が多く、重点的に勉強する必要性は低いです。
しかしあまり聞き覚えのない単語が出てくる章でもありますので、単語の意味は調べて理解しておきましょう。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/lukasz-rawa-zmFkIvbjsFI-unsplash-1-150x150.jpg)
まずはサラッと目を通してみましょう。
・人体の構造と働き
・薬が働く仕組み
・症状からみた主な副作用
人に対して薬がどのように働いているのか学びます。
体の仕組みや薬が効く場所など、図や表で考えるとわかりやすいです。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/bird-2847799_1920-150x150.jpg)
生物を選択したことがあると内容に馴染みがあるかも。
・精神神経に作用する薬
・呼吸器官に作用する薬
・胃腸に作用する薬
・心臓などの器官や血液に作用する薬
・排泄に関わる部位に作用する薬
・婦人薬
・内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含)
・鼻に用いる薬
・眼科用薬
・皮膚に用いる薬
・歯や口中に用いる薬
・禁煙補助剤
・滋養強壮保健薬
・漢方処方製剤、生薬製剤
・公衆衛生用薬
・一般用検査薬
ズラッとお薬の名前が並びます。
出題数も多い章ですので、学習も重点を置いて学びたいところ。
覚えにくい薬の名前はゴロなどを使って覚えるといいですよ。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/lukasz-rawa-zmFkIvbjsFI-unsplash-1-150x150.jpg)
ここが一番の山場…。何度も読み返しましょう。
・医薬品、医療機器などの品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の目的など
・医薬品の分類、取り扱い等
・医薬品の販売業の許可
・医薬品販売に関する法令遵守
普段馴染みがない法律関係を学びます。
難しい単語が並ぶので理解しにくいですが、法律の書かれ方は共通しているので一度どのように書かれているのか調べてみるといいでしょう。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/animal-3499603_1920-150x150.jpg)
読み方がわかればわかりやすい。
・医薬品の適正使用情報
・医薬品の安全対策
・医薬品の副作用等による健康被害の救済
・一般用医薬品に関する主な安全対策
・医薬品の適性使用のための啓発活動
1〜4章の内容を実践的にとらえた科目です。
これまでの内容をきちんと理解していたらさほど難易度は高くない章といえます。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/lukasz-rawa-zmFkIvbjsFI-unsplash-1-150x150.jpg)
1〜4章の内容を理解してから望むと理解が早いですよ。
登録販売者試験の問題数と試験時間は?
それでは実際の登録販売者試験では、どの範囲からどの程度出題されているのか、試験時間はどれくらいなのか見てみましょう。
ここの内容から試験にどのような対策が必要なのかわかるのでしっかり確認しましょう。
登録販売者試験の問題数
試験問題は全部で120問。
それぞれの範囲からの出題数は以下の通り。
1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識:20問
2章:人体の働きと医薬品:20問
3章:主な医薬品とその作用:40問
4章:薬事に関する法規と制度:20問
5章:医薬品の適正使用と安全対策:20問
3章の主な医薬品とその作用の範囲からの出題が多いことから重要性が高いのがわかりますね。
成分名が長いカタカナだったり、聞いたことのない働きだったり、覚えにくい内容ですのでテキストを何度も読み直したり、単語帳を活用するといいですよ。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/lukasz-rawa-zmFkIvbjsFI-unsplash-1-150x150.jpg)
実際の現場でもかなり重要な科目です。
また、3章に重点が置かれているとはいえ、他の章の出題数も同じ20問ずつでかたよりがありません。
後に解説するのですが、合格基準には足切りという制度も採用されており、どこかの科目でつまずいてしまうと不合格になってしまう可能性があります。
つまり、試験の対策としてもまんべんなく学習することが必要となります。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/namrata-shah-9EI4Mu8Nbzg-unsplash-2-150x150.jpg)
好き嫌いしちゃいけませんよ。
登録販売者試験の試験時間
試験時間は合計240分。
午前が60問120分、休憩をはさんで午後も60問120分と決められています。
出題の順番は決められていませんので1章から始まるとは限らないので注意が必要です。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/sparrow-5267477_1920-150x150.jpg)
不意を突かれないように。
1問が2分程度の時間配分になります。
試験中に焦らなくていいように普段からどのくらいの時間がかかるのか意識しましょう。
1章の内容のように基本的な知識の内容の部分には時間をかけず、3章の医薬品の問題や読むのが難しい4章の法律に時間がかけられるように時間配分ができるとなお良いですね。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/animal-3499603_1920-150x150.jpg)
自分のペースを確認しましょう。
登録販売者試験の合格や足切りは何点から?
登録販売者試験の合格基準は以下のように決められています。
①原則全体の7割以上の点数を取り、
更に
②各試験科目において出題数の3.5〜4割以上正解すること
①と②にわけてもう少し確認します。
①原則全体の7割以上
全体の7割以上ならば、120問×0.7=84問なのですが、ここでポイントになるのが「原則」というところ。
この「原則」には、その年や地域によって合格難易度の差が出ないように調整する余地を残しているからです。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/sparrow-2033869_1920-150x150.jpg)
どういうこと?
つまり受験した地域の合格率が、他に比べて異様に高かった場合は合格基準を7割よりも上げる可能性があるということ。
そのため「84点で合格!」と考えるのではなく、もう少し余裕を持って90〜100点以上を目指して勉強するといいですよ。
②各試験科目において出題数の3.5〜4割以上
こちらはいわゆる足切り制度。
たとえ合計点が100点であろうと、ある1科目で3.5〜4割以上の正答率がないと不合格になってしまいます。
![ゆとり](https://www.yutorilevel.com/wp-content/uploads/2021/02/bird-5836265_1920-150x150.jpg)
そ、そんなぁ…。
そのため試験勉強はまんべんなくどの範囲も学習する必要があるのです。
ちなみに3.5〜4割と幅があるのは開催地域によって基準が異なることを示しています。
2021年度の合格基準の足切りは以下のように採用されていました。
茨城、栃木、群馬、新潟、山梨、長野、埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、石川、岐阜、静岡、愛知、三重、福井、滋賀、京都、兵庫、和歌山、奈良、大阪、徳島、福岡、佐賀、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、高知、愛媛
以上の合格基準で2021年度の全国の合格率は49.3%でした。
各都道府県別の合格率をまとめたページもありますので気になった方はこちらからどうぞ。
まとめ
以上、登録販売者試験の出題内容、合格基準についてまとめました。
出題内容は全部で5章、120問でした。
1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識:20問
2章:人体の働きと医薬品:20問
3章:主な医薬品とその作用:40問
4章:薬事に関する法規と制度:40問
5章:医薬品の適正使用と安全対策:40問
3章の問題数が多いですが、内容はまんべんなく出題されるので学習もまんべんなく必要でしたね。
また、合格基準も各都道府県によって若干変わりますのでご自身が受験する自治体の合格基準はきちんと確認しておきましょう。
また試験勉強について迷った場合は勉強方法の種類や、それぞれのメリット・デメリットについてまとめた記事もありますので参考にしてみてください。
コメント