ドラッグストアで登録販売者として働きたいと思った時に、
ドラッグストアで働く登録販売者にデメリットはないの?
自分には向いているのかな?
と不安に感じたことはありませんか?
ここではドラッグストアで実際に働いている私が、ドラッグストアで働く登録販売者のデメリットを包み隠さず暴露しちゃいます。
それでも登録販売者をおすすめしたくなるメリットも紹介しますので、登録販売者の資格を取得しようか迷っている人はぜひ最後まで読んでくださいね。
それでは早速見ていきましょう。
ドラッグストア登録販売者のデメリットは?
ドラッグストアで働いている登録販売者のデメリットは10個。
- 資格取得に手間がかかる
- 資格取得に費用がかかる
- 資格を活用するための条件がある
- 立ち仕事
- 接客業
- 勤務時間が拘束される
- 第1類医薬品が販売できない
- お薬相談を1人で対応する
- 資格取得後も勉強が必要
- お薬相談以外の仕事もする
どれも「ゲッ」と思いそうなデメリットですよね。
具体的に見ていきましょう。
デメリット1.資格取得に手間がかかる
登録販売者の資格を取得するためには手間がかかります。
その工程は全部で8ステップ。
- 受験場所を決める
- 勉強方法を決める
- 学習を進める
- 試験申し込み
- 試験&自己採点
- 販売従事登録
- 実務経験
- 外部研修
+α.自己学習
結構な手間と労力を使います。
参考▶【登録販売者になるには】全8行程を時系列に沿ってすべて解説します!
デメリット2.資格取得に費用がかかる
登録販売者の資格取得には費用もかかります。
試験前:数千円〜10万円程度
受験料:12,800円〜18,100円
試験後:7,100円〜
最低でも2万円から、多い人で10万円を超える人も。
参考▶【登録販売者】資格取得にかかるお金は全部でいくら?試験の前後にかかるお金も含めて解説
デメリット3.資格を活用するための条件がある
めでたく資格試験に合格したら、すぐに登録販売者として働けるわけではありません。
資格を活用するには「実務経験」をする必要があります。
勤務先で薬剤師・登録販売者の指示のもとに働く期間が、過去5年のうち通算して2年以上
例外や経過措置としていくつか条件がありますが、これらを満たすことではじめて医薬品を販売することができる登録販売者になることができます。
参考▶実務経験なしでも登録販売者になれる?求人の有無や実務経験の積み方を解説!
デメリット4.立ち仕事
ドラッグストア勤務にの登録販売者は基本的に立ち仕事になります。
就業時間によりますが、基本的に8時間ほど立ちっぱなし。
初めのうちはほぼ確実に足が痛くなります。
店内を歩きまわったり、ツライときは倉庫などで軽いストレッチをしてあげるといいですよ。
私も慣れるまで1ヶ月くらい辛かった。
デメリット5.接客業
ドラッグストアは接客業です。
お客様ありきの職場ですので
人と関わるのが苦手。
うまく説明・案内ができない。
と感じてツラくなってしまうかもしれません。
しかしどの職業も初めはうまくいかないもの。
少しずつ挑戦して慣れていけばいいのです。
参考▶【無料適性診断あり】接客業に向いている人、向いていない人の特徴
デメリット6.勤務時間が拘束される
ドラッグストアでは薬剤師・登録販売者がいないと医薬品を販売することが禁止されています。
そのためドラッグストアが開いている時間は薬剤師か登録販売者が出勤しているお店がほとんど。
(医薬品コーナーを封鎖して、医薬品が販売できない状態なら他の商品の販売はできます。)
1日24時間営業しているようなドラッグストアでは深夜に勤務することもあります。
また、勤怠の仕組み上、正社員であれば1日12時間勤務になるお店も珍しくありません。
私も1日13時間拘束されていた経験があります。
もちろん交渉して改善されることも。
私は転職せずとも今のドラッグストアで通常の1日8時間勤務にもなりました。
他にも時短社員や時間を限定した社員など、社員・パートの事情を融通した勤務形態も選べる企業は多いので勤務形態などはチェックしておいたほうがいいでしょう。
デメリット7.第1類医薬品が販売できない
登録販売者の資格を持っていたら市販薬のほぼ9割の販売が可能です。
残りの約1割は何かというと「第一類医薬品」や「要指導医薬品」。
品目数は少ないですが、その中にはロキソニンやガスター10など、コマーシャルで有名な医薬品も含まれます。
そのため、お客様からは
ドラックストアなのに薬を買えないの?
どうしても今使いたいのに困ったな。
なんて言われてしまうことも。
しかし「第一類医薬品」や「要指導医薬品」でもそれにしかない効果のものはほとんど無く、他のお薬で代用することができます。
お客様に謝罪した上で、状況を聞き、それに変わるお薬を案内できれば
話を聞けてよかった。
ありがとう。
困っていたので助かりました!
と感謝されることも多々ありますので、あまり気負わなくても良いでしょう。
デメリット8.お薬相談を1人で対応する
登録販売者として働くようになると基本的に一人でお薬相談に対応しなくてはなりません。
初めの頃は自分の応対が正しかったのか不安に感じることが多いでしょう。
あのお薬で良かったのかな。
しかし、対応に迷った場合やどうしたらいいのかわからない場合は対応を変わってもらうことも可能です。
多くのドラッグストアでは店長が登録販売者の資格を持っています。
その場で対応を変わってもらったり、どうするべきか指示をもらうようにしましょう。
自分が対応した場合もフィードバックしてもらえば、どんどんレベルアップしていけます。
徐々に対応できる症状が増えていけば、自身を持って対応できるようになりますよ。
デメリット9.資格取得後も勉強が必要
登録販売者の試験合格後も、実際にドラックストアで働く場合には学ばなくてはいけないことがたくさんあります。
さきほどのデメリット8のようにお客様応対では毎日のようにわからないことが出てくるでしょう。
資格を取ったら終わり、ではなく、資格取得はスタート地点。
コツコツと学べる人が求められています。
参考▶【試験合格後】登録販売者が現場で役に立つおすすめの勉強本10選
デメリット10.お薬相談以外の仕事もする
登録販売者になるとメインの仕事はお薬相談です。
しかしお薬相談だけしていればいいというわけでないのは事実。
品出しや発注、レジ応対をしなくてはいけないお店も多々あります。
どんどん接客してお客様の役に立ちたい!
という人にとっては、やりたいことと違うように感じてしまうかもしれません。
しかし、接客だけがお客様の役に立てることかというとそうではありませんよね。
それらの仕事を「やりたくない仕事」と捉えるか「やりがいのある仕事」と捉えるかは自分次第です。
ドラッグストア登録販売者に向いていない人
デメリットを10個見てきて、少し自信がなくなってしまった方もいるかも知れません。
ここで一度どんな人がドラッグストアで働くのに向いていないのかまとめてみましょう。
あれ?さっき見てきたより少なくない?
そう、今まで見てきたデメリットはほとんどどの業界でも、初めての人ならば悩むであろう内容なのです。
それはつまり、失敗してどんどん経験し、少しずつできるようになればいいこと。
体調面から厳しい人や、そもそもスキルアップに興味がない、人と関わりたくないという人でない限り、心配はいりません。
たまに人見知りでもドラッグストアで登録販売者として働けますか?と聞かれますが、なんの問題もありません。
私も極度の人見知りでしたが、今年でドラックストアで働いて7年になります。
接客業において人見知りはデメリットが多いように感じますが、実はデメリットを超えるメリットもあるのです。
それでも人見知りを克服したいという人には、私が実践してめちゃくちゃ効果を実感した克服法を紹介しているページもありますので、参考にしてみてください。
参考▶【人見知り克服】接客業は向いていないと言われた私が接客業を続けられた方法
それでもドラックストア登録販売者はおすすめ?メリット7個
デメリットや向いていない人を見てきましたが、基本的にドラッグストア登録販売者は超おすすめです。。
その理由は大きく7つ。
- 受験の制限がなく誰でも目指せる
- 資格取得にかかるお金が比較的安い
- 健康の役に立てる
- お給料面で優遇される
- 昇進などのキャリアアップにつながる
- 就職・転職に有利
- 仕事だけでなく実生活にも役立つ
どれも魅力的な内容ですよね。
これも詳しく見ていきましょう。
メリット1.受験の制限がなく誰でも目指せる
登録販売者の資格試験は専門の学校に通ったり、実務経験が必要がなく誰でも受験することができる医療資格。
試験勉強さえしっかりコツコツ行える人であれば、誰でもいつからでも資格取得が目指せます。
同じドラッグストアで働く40〜50代のパートさんも合格しています。
メリット2.資格取得にかかるお金が比較的安い
先ほどデメリットの2つ目で資格取得にはお金がかかることをあげましたね。
しかし、他の資格に比べると同程度か少し安め。
通信講座で有名なユーキャンの講座で比較してみると次の通り。
登録販売者:49,000円
医療事務:49,000円
保育士:59,000円
ファイナンシャルプランナー:64,000円
ケアマネージャー:49,800円
(すべて税込み価格)
参考▶【登録販売者試験】通信講座のおすすめ5つ。どんな人に向いているか?
また、通信講座に頼らずに独学で学ぶ場合は数千円〜数万円で可能です。
メリット3.健康の役に立てる
登録販売者のお仕事の一つ、お薬相談では直接お客様の役に立てます。
お客様の要望を聞き取り適切に案内ができれば
あのお薬効いたわ。
ありがとう。
あのとき病院を勧めてもらったので大事に至らずにすみました。
と役に立ったと感謝されることもあります。
自分の仕事が感謝されるので、それがやりがいになるという人は多いですね。
メリット4.お給料面で優遇される
登録販売者の資格を持っているとお給料面でも優遇されます。
パート・アルバイトで時給数百円、正社員では月給が5,000円〜15,000円変わってきます。
資格がお給料に反映されるのであれば、資格取得のモチベーションも上がりますよね。
メリット5.昇進などのキャリアアップにつながる
登録販売者の資格を持っているとドラッグストアでは昇進などのスキルアップにつながります。
ドラッグストアの店長は登録販売者の資格を持っているのが条件になっている企業もあるほどです。
そのため、店長だけでなく、スーパーバイザーやエリアマネージャーなど、自身のやる気次第でキャリアアップにも役立つ資格です。
どんどん上を目指せる!
メリット6.就職・転職に有利
登録販売者は今や引っ張りだこの資格。
ドラッグストアだけに限らず、スーパーやコンビニなど、求人数は右肩上がりです。
就職にはもちろんのこと、今の職場に不満があるのであれば転職の時も大きなアピールポイントになるでしょう。
自分に合った職場を探せる!
メリット7.仕事だけでなく実生活にも役立つ
資格を取ったはいいけど、実生活はおろか仕事でも活かせているのかわからない資格も実際に存在します。
登録販売者の資格は仕事ではもちろん、実生活でも役に立ちます。
登録販売者の資格があれば自分や身内が体調を崩した時に正しい応対ができますよね。
資格があるかどうかで安心感はぐっと変わります。
家族の健康は私にお任せあれ!
ドラッグストア登録販売者に向いている人
メリットも確認してきたところでドラッグストア登録販売者に向いているのはどんな人なのか見てみましょう。
こんな方はぜひぜひドラッグストアにおいでください。
一緒に働こうではありませんか。
まとめ
以上、ドラッグストア登録販売者のデメリット10個、メリットを7個解説しました。
デメリットが多いように感じますが、どのデメリットも初めて仕事をするときにはぶつかるような内容です。
こんな人は難しいかもしれないな、というのは次にあげるような人。
それ以外の人は、少しずつできるようになっていくので何ら問題ありません。
むしろメリットのほうが大きな資格・職場だと感じていますので、興味のある方はぜひ前向きに検討してみてください。
登録販売者は「意味ないのでは?」なんて心配される声もありますが、私はむしろ売り手市場だと考えています。
参考▶【意味ない?】登録販売者は将来なくなるのか、ドラッグストア従業員がぶっちゃけます。
最近では様々な教材のサポートもあって老若男女いろんな人が目指しやすい資格にもなりました。
また資格を取得すると、その瞬間から給与に反映される、いわば“即金力”のある資格でもあります。
資格を取るときにおすすめの通信講座を詳しく紹介しているページも参照してみてください。
【登録販売者試験】通信講座のおすすめ4つ。値段やどんな人に向いているか徹底解説!
今をより良く変えるにはまずははじめの一歩から。
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