風邪のときの漢方薬といえば葛根湯ですよね。
しかし、
喉の痛みに効いた気がしない……。
もっと効く漢方薬はないの?
と困ってしまった経験はありませんか?
このページでは葛根湯の正しい使い方を紹介します。
後半には葛根湯以外でおすすめの喉の痛みに効果的な漢方薬も解説。
ぜひ最後まで読んでください。
葛根湯は喉の痛みに効くのか?
まず前提として、葛根湯は喉の痛みに効くのか確認していきましょう。
ツムラの葛根湯の効能効果にはこう記されています。
喉の痛みの効果は書かれてないんだね。
それじゃあ、どっちが正解なの??
ということで説明します。
葛根湯がのどの痛みに効くのは初期のときだけということです。
先程のクラシエの解説にあった“炎症を抑えて症状を改善してくれる働き”というのはあくまでもサブ的な働きで、葛根湯のメインの働きは体を温めて抵抗力を高めること。
対して喉の痛みは粘膜の炎症、つまり熱症状です。
喉の痛みがひどくなった状態では、さらに熱を送り込む形になり効果を感じないどころかひどくなることもありえます。
そんなぁ……、それならどうしたらいいの??
ということで、導き出される結論は以下の通り。
②痛みと感じるくらいに炎症が進行したら違う風邪の漢方を使う。
ここで勘違いされないように伝えておきたいのが、葛根湯は免疫力を高めてくれるとても優れた漢方薬です。
ただし、タイミングを間違えると残念な結果を招くことがあるということです。
葛根湯は違和感を感じたときにすぐに使えるように常備薬として置いておき、症状が辛くなってきたらそれに合わせたお薬に変えてあげるとよいですよ。
では、のどの痛みに効果的なお薬はどんなものがあるのでしょうか?
次の項目でおすすめのお薬を見ていきましょう。
のどの痛みにおすすめの漢方薬
さて、葛根湯は喉の違和感を感じたときで、痛みを感じたときは別の漢方薬がおすすめでした。
では喉の痛みがあるときにおすすめの漢方薬にはどんなものがあるのか、見ていきましょう。
のどの痛みにおすすめの漢方薬はこちら。
【桔梗湯:のどとせきに】
【桔梗石膏:のどとたんに】
それぞれの商品の特徴を詳しく見ていきましょう。
桔梗湯
桔梗湯は2歳から使用できる漢方薬です。
炎症止めとせき止めが入るので、
のどの痛みとせきが気になる。
という人におすすめです。
とても甘い漢方なので苦いお薬が苦手な人でも使用しやすいですよ。
桔梗石膏
桔梗石膏は7歳から使用できる漢方薬です。
炎症止めと膿を出す働きがあるので、
のどの痛みとたんが気になる。
という人のおすすめです。
味は甘みと少し酸味を感じます。
銀翹散
銀翹散(ギンギョウサン)は5歳から使用できる漢方薬です。
炎症を抑え、のどの痛みに効果を示します。
そのため、
のどと熱っぽさが気になる。
という人におすすめです。
苦みがありますが、その苦みが炎症を抑える働きがあります。
駆風解毒湯
駆風解毒湯は2歳前後のお子さんから使用できる漢方薬です。
炎症を抑える力がとても高いので、
とにかくのどが痛い。
つばを飲み込むのもツライ。
という人におすすめです。
扁桃炎にも使われるので、扁桃炎を起こしやすい人の常備薬としてもおすすめです。
「味はまずいが、とてもよく効く」と評判ですよ。
番外編:響声破笛丸
響声破笛丸は2歳前後のお子さんから使用できる漢方薬です。
番外編として紹介する理由は喉の痛みにはあまり効果を示さないからです。
響声破笛丸は喉の痛みはあまりなく、声が枯れているときに使います。
普段のどを使う仕事をしている。
声が出しづらくて困る。
という人におすすめです。
まとめ
以上、葛根湯はのどの痛みに効くのかでした。
葛根湯は風邪の初期に使い、痛みを感じるようになったら別の漢方薬を使うのがおすすめです。
【葛根湯:初期の喉の違和感に】
【桔梗湯:のどとせきに】
【桔梗石膏:のどとたんに】
漢方薬は“今”どんな症状が出ているかで使うものが変わってきます。
症状にあったものを選んで、喉の痛みを撃退しましょう。
漢方以外でものどの痛みにおすすめの風邪薬も紹介しています。
参考▶【市販薬】のどの痛みに効く風邪薬の厳選5つ!ドラッグストア薬剤師が解説します
参考▶明治SPトローチと市販のトローチの違い、おすすめのトローチも5種類紹介
その他風邪薬についてまとめたページもありますので是非参考にしてみてください。
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