なんだか最近眠れない……。
睡眠薬はなんとなく怖いし、漢方で何かいいもの無いかな?
と悩んでいる人は結構多いもの。
このページでは不眠の症状におすすめの漢方薬6つをわかりやすく解説していきます。
後半には漢方薬の効果的な使い方についても解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも「自分の睡眠に自信がない」「良い睡眠が取れているか判断する方法を知りたい」という人はこちらのページも合わせてチェックしてください。
参考▶【睡眠アプリ】睡眠の質が気になる人が確認すべき項目と受診すべき不眠の基準について解説
【市販で買える】不眠におすすめの漢方6つ
では、早速ですが不眠におすすめの漢方薬の特徴をお伝えしましょう。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯:イライラや興奮して眠れない
- 加味逍遙散:いらだちやほてりなど熱っぽい症状が気になる
- 抑肝散加陳皮半夏:ちょっとしたことでイライラしてしまう
- 桂枝加竜骨牡蛎湯:自律神経のバランスを整えたいときに
- 加味帰脾湯:胃腸の弱い人の不眠に
- 酸棗仁湯:栄養が足りていない人に
とは言ってもわかりにくいと思いますので、ここで少し補足させてください。
漢方では不眠の原因を以下の2つに分類しています。
- ストレスや疲れなどからくる自律神経の乱れ
- 胃腸の弱りなどからくる栄養不足
これら2つの度合いから最適な漢方を選んであげるのですが、今回紹介する漢方は上のものほど自律神経の乱れが大きく、下のものほど栄養不足が原因である人におすすめになります。
自分がどちらの影響が大きいか考えただけでも大枠で選択することができますので参考にしてみてください。
なんとな~くの大枠を掴んでもらえたら、次からそれぞれの特徴を解説していくので自分に合ったものはどれか、考えながら読み進めてください。
不眠漢方①柴胡加竜骨牡蛎湯:イライラや興奮して眠れない
柴胡加竜骨牡蛎湯はイライラや興奮して眠れない人におすすめの漢方です。
ストレスや疲れによって神経が高ぶってしまうのが原因で、
日中のことを思い出してはイライラして眠れない……。
明日は大切なイベントが控えていて、緊張して眠れない……。
という人におすすめになります。
胃腸は普通〜強い人向けの漢方ですので、効果が出たとしても1〜2ヶ月程度の使用にとどめましょう。
不眠漢方②加味逍遙散:いらだちやほてりなど熱っぽい症状が気になる
加味逍遙散はいらだちやほてりなど熱っぽい症状が気になる人におすすめの漢方です。
ストレスや疲れの継続は体のめぐりを悪くし、熱っぽい症状を出すことがあります。
加味逍遙散は体のめぐりを改善しつつ、栄養を与えて熱っぽい症状を改善しますので、
肩がこる、顔がほてる、イライラする……。
という人におすすめです。
また、更年期障害にも使用される漢方なので、年齢とともに眠れなくなってきたという人にもおすすめです。
ちなみに更年期障害については他のページで詳しく解説していますので気になる人はこちらもチェック。
参考▶【もしかして更年期?】加味逍遙散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸の違いと併用は可能なのか解説
参考▶命の母A/ホワイト/アクティブ/メグリビの違いや口コミ・最安値を徹底調査
不眠漢方③抑肝散加陳皮半夏:ちょっとしたことでイライラしてしまう
抑肝散加陳皮半夏はちょっとしたことでイライラしてしまう人におすすめの漢方です。
ストレスや疲れが長引くと自律神経を消耗してしまい、神経が過敏な状態を引き起こします。
そのため、抑肝散加陳皮半夏は
ちょっとしたことでイライラしてしまう。
すぐに周りに当たってしまう。
という人におすすめです。
神経が過敏になっている人は栄養不足も絡んできますので、胃腸を整える成分も配合しています。
不眠漢方④桂枝加竜骨牡蛎湯:自律神経のバランスを整えたいときに
桂枝加竜骨牡蛎湯は自律神経のバランスを整えたいときにおすすめの漢方です。
神経のバランスが崩れ、神経が過敏になっている時は③の抑肝散加陳皮半夏のようにイライラ症状が出るタイプ(熱っぽい症状)と、④の桂枝加竜骨牡蛎湯のように不安や緊張が出るタイプ(熱症状なし)に別れます。
桂枝加竜骨牡蛎湯は
ちょっとしたことが気になってソワソワしてしまう……。
緊張しやすく集中できない……。
という人におすすめです。
また、不眠症状などが出ている場合、差はあれど全ての場合に自律神経の乱れが起こっている状態なので迷った時は桂枝加竜骨牡蛎湯を試してみるのもおすすめです。
不眠漢方⑤加味帰脾湯:胃腸の弱い人の不眠に
加味帰脾湯は胃腸の弱い人の不眠におすすめの漢方です。
眠るときにも栄養が必要になるのですが、胃腸が弱いと栄養を作り出すことができません。
そのため、
普段から胃腸が弱い……。
眠れても眠りが浅く、朝起きたときにスッキリしない……。
という人におすすめです。
不眠漢方⑥酸棗仁湯:栄養が足りていない人に
酸棗仁湯は栄養が足りていない人におすすめの漢方です。
栄養不足は⑤の加味帰脾湯のように胃腸の弱りからくるものもありますが、⑥の酸棗仁湯は心身の疲れからくるタイプに使われます。
そのため、
疲れが抜けない……。
疲れているのに眠れない……。
という人におすすめです。
不眠漢方の効果的な使い方
さて、商品の違いを見てきたところで、商品の効果的な使い方を確認しておきましょう。
ここでは以下の2つのポイントから解説していきます。
- 服用方法を守る
- 適切な期間使用する
効果的な使い方①:服用方法を守る
不眠漢方は直接眠気を出すものではなく、体のバランスを整えて不眠を改善していきます。
そのため寝る直前だけの使用で済む睡眠改善薬と違って、1日3回しっかりと服用する必要があります。
飲み忘れてしまうという人はいつも目に付く場所に置いておいたり、飲む時間を決めて飲み忘れのないように使用しましょう。
タイマーを掛けておくのも効果的ですよ。
症状にもよりますがまずは1〜2週間程度使用してみて効果を実感できるようであれば継続してあげると良いでしょう。
寝る前1度の服用で済む睡眠改善薬について説明したページもあります。
気になった人はこちらもチェック。
参考▶【睡眠改善薬/鎮静剤】ドリエルとウットの違いと、副作用による日中の眠気対策
ただし、日中に眠気が出てしまう可能性があるなど注意も必要ですので、使う場合は必ず注意書きを読むようにしましょう。
効果的な使い方②:適切な期間使用する
飲み方が確認できたら、次はどのくらいの期間使用したら良いのか確認しましょう。
不眠の原因に自律神経の乱れと栄養不足の2種類の原因があることをお話しましたが、自律神経の乱れが原因の人は1〜2ヶ月程度、栄養不足が原因の人は3ヶ月程度の使用をおすすめします。
①②③は1〜2ヶ月、④⑤⑥は3ヶ月程度。
自律神経の乱れが突発的なストレスが原因で一時的であれば、不眠症状が改善したあとに長く続ける必要はありません。
しかし長期的なストレスや疲れによって自律神経が乱れてしまっている場合は1〜2ヶ月掛かる可能性があります。
ただし注意してほしいのがそのストレスや疲労の状況が改善できるのかどうか。
いくら漢方で自律神経を整えても、ストレスや疲労が続くような環境では薬をやめることができません。
そのため、自律神経タイプは長くても1〜2ヶ月程度の使用にとどめ、それ以上は生活環境の改善や専門医の力を借りるようにしましょう。
うまくストレスを発散する方法を見つけるのも改善のための一歩です。
栄養不足が原因のタイプは長い期間をかけて体が消耗している場合が多く、栄養を補う・胃腸を整えるのに少し時間がかかってしまうことがあります。
そのため、使用は比較的長めの3ヶ月程度と記載させてもらいましたが、前提として持病などがない場合を想定した期間です。
「なかなか良くならない」という人はまずはなにか隠れていないか専門医に相談するようにしましょう。
特に胃腸は体の栄養を作り出す重要な機関です。
受診したことがない人はまずは何も隠れていないことを確認してもらいましょう。
まとめ:病院で使っている不眠漢方は市販で買えるものも多くておすすめ
以上、不眠漢方のおすすめ6つでした。
【柴胡加竜骨牡蛎湯:イライラや興奮して眠れない】
【加味逍遙散:いらだちやほてりなど熱っぽい症状が気になる】
【抑肝散加陳皮半夏:ちょっとしたことでイライラしてしまう】
【桂枝加竜骨牡蛎湯:自律神経のバランスを整えたいときに】
【加味帰脾湯:胃腸の弱い人の不眠に】
【酸棗仁湯:栄養が足りていない人に】
後半には効果的な使い方の解説もしましたので、自分のタイプ似合いそうなものがあればぜひ一度試してみてくださいね。
睡眠の質を改善するサプリメントをまとめたページも参考にどうぞ。
参考▶【不眠サプリ】グリナ/ネルノダ/ネナイトの違いと、おすすめおやすみ成分を紹介
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